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秋田県にかほ市に住む渡部幸徳(わたなべゆきのり)さんの故郷を思う気持ちの強さは人一倍です。
二十歳になったある日、彼は同郷(にかほ市金浦町)の先輩、南極探検家の白瀬矗(しらせのぶ)さんが未知の世界へ踏み出すフロンティアスピリットや、また探検の実績が約半世紀後、日本の第二次大戦後の初舞台とも言える国際地球観測年特別委員会への参加を決める一因となったことなどを知って感動。
以来、火の玉と化した渡部さんは仲間を募り、まだ故郷でなしえていない白瀬顕彰を行うために様々なアクションを起こし、遂には「白瀬南極探検隊記念館」開館に漕ぎ着けます。まさに白瀬精神の継承者、そのものではないでしょうか。
渡部さんには記念館や、市内の歴史的ホールなどで幾度となくコンサートやイベントにお招きいただきましたが、これがどうやら最後の催しになるようです。
加齢や怪我などで傷だらけと笑う渡部さんの最後のプロデュース、この目で見届けさせていただきます。ぜひ皆さんお越しください。そして渡部さんとお話ししください。よろしくお願いします。