イーハトーブ通信 第15回 2011.3.31記

皆様 
ご無事でしょうか。
3月28日「とっておきの音楽祭」熊本から帰ってきました。

音楽祭(オハイエくまもと・とっておきの音楽祭)開催にあたり、
実行委員会の皆さんはかなり悩まれたようですが、
助け合う社会の実現を目指す音楽祭として、
東日本にエールを送るチャリティを行おうと開催に踏み切られたとのこと。
僕は僕でミュージシャンとして身動きままならない状況のなか、
お招きいただいた遠隔地の熊本で募金を呼びかけることも良しと決め、
山形空港羽田経由で行ってきました。

とっておきの音楽祭SENDAI企画プロデューサー、
菊地昭典さんから預かった仙台組のフラッグ。
前日の激励会に続きフィナーレ会場に飾り、
多くの人に寄せ書きして頂きました。
街角では既に各所で募金活動が行われていて、
熊本の皆さんの思いに心が熱くなりました。

音楽祭当日、僕の街角ステージ演奏の後に登場した
知的障害のある人たちの演奏グループ「メープルサウンズ」。
そのメンバーHさんのお父さんは、
弟さんの仕事を手伝いに仙台に単身赴任中に震災に遭遇、
津波で亡くなられたそうです。
音楽を始めていろいろなことができるようになった息子さんを
お父さんも喜ばれていたとのこと。
「とっておき」を終えてから遺体の引き取りに上がろう、と
参加を決めました。

フィナーレです。
知子ちゃんたちに続いて僕の出番がきました。
そのときです。驚きました。

前日、相馬から避難してきた向陽中学校の子供たちが
募金への呼びかけをするためににステージに現れたのです。
みんな泣きながらメッセージを伝えてくれます。
<頑張れ相馬><頑張れふくしま>の手書きの文字が痛々しくて、
それを見て、このおじさんは完全にスイッチが入ってしまいました。
東北をテーマにした予定外の「青い大地に夢は始まる」を入れ、
地元のスペシャルバンドとともに、
「人の森を旅する道」「君が好き」「kizuna伝心」を演奏、
みんなが手をつないで踊りだしました。
そして「オハイエ」、熊本のテーマソング「とっておきのラブソング」で
終演となりました。

今日から三陸の被災地に行ってきます。

4/19(火)に東京渋谷DUOで岩手のミュージシャンの集いに出演します。
大きめの会場なのでお知り合いにお呼びかけ頂ければ幸いです。

追伸 
相馬の子たちの制服の襟には相馬の「とっておき」のバッジが輝いていました。


 2011年4月1日                あんべ光俊